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開発の定石  第0回

連載のはじめに

 今回からしばらく「開発の定石」と題して、FileMakerProを利用したソリューションを作成する時のポイントを、単にデータベースファイルを作るだけではなく、ソリューションを作成するプロセス全体を視野に入れて特集していきたいと思います。今回は第ゼロ回ということで、大まかな狙いについて書いてみたいと思います。

 まず情報システムの開発プロセスには、いくつかのフェーズ(段階)が存在します。それぞれのフェーズは別のフェーズと関連しあっており、また一方通行ではない場合があります。例えばあるシステムを開発する場合はパッと思いつくだけで

  • 受注時の基本契約
  • 各種仕様策定
  • 設計・計画
  • 開発
  • テスト
  • 修正
  • 本番稼働
といったフェーズがあり、それぞれのフェーズには目指すべきゴールや成果物があります。具体的には仕様策定フェーズでは要求仕様、設計・計画では機能仕様や詳細仕様、運用計画等。開発フェーズやテストフェーズでもデータベースファイルそのものやテスト仕様/報告書が成果物となります。もちろんこれらのすべてを常に毎回作成出来るとは限りませんが、このように実際の成果物や仕様を資料として残しておく事で、後々のメンテナンスの時やシステムの機能追加や問題点の発見に非常に有効です。

 しかし実際には特に社内での業務アプリケーション開発をするばあいには仕様は口頭レベルでの「じゃ、こんなさっき言った感じでよろしく」といった依頼ですまされてしまったり、残っていても簡単なメールのやり取りだけであったりする事が多いのではないのでしょうか。これには社内でちょっとしたシステムを作る場合は「必要に迫られて」「大急ぎで」「使いながら開発していく」といったパタンが多い、といった事と同時に「どのような考えに基づいてどんな情報をまとめておけばいいのかがよくわからない」という面もあるように見受けられます。

 しかしそのような状況を放置していると例えば開発担当者の異動や退職等で引き継ぎを行わなければ行けない時、急病で担当が休んでいる時にトラブルが発生した時、すぐに対処する事が非常に困難になってしまいます。さらにいえば、お客さまに納品したシステムを数年後に自分が見返したときにちゃんと仕組みを説明できるでしょうか。その時の後輩に「ここ、どうなってるんですか?」と聞かれてすぐに返答できるでしょうか・・・?

 このような問題に対する事前準備としても開発プロセスとその管理は非常に重要です。本連載では特に小規模の開発チームや社内で自分たちが使うシステムを開発しているFileMakerProユーザ向けに上記のような問題への対処法を提案していきたいと考えていますのでおつきあいいただければ幸いです。

[2005/04/15]
[有限会社ジェネコム 給前悟郎]

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