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FileMaker Server+XserveRAID

FileMaker Serverの運用には「より速いディスク」を準備するのがかなり効果的。ここではハードウエアRAIDを用いてシステムの高速化を実行した例を紹介する。


FileMakerServerでシステムを運用する場合、ソフトウェアのスペックはもちろんだが、システムが大きくなればそれだけ、ハードウェアのスペックがパフォーマンスを左右することも出てくる。FileMaker Serverの場合、特にディスクのスピードがものをいうことが多い。
 クライアントが50台を超えるような大きめのシステムになってくると、バックアップが結構悩みの種になってきたりする。クライアントが多ければ投入されるデータも多くなり、ファイルサイズは大きくなる。ファイルサイズが大きければそれだけバックアップ時間も長くなる。かなり優秀なファイルメーカーServerだが、ちょっと困った点としては、バックアップ時にデータベースのホストを一時停止しなくてはいけないのである。
この一時停止時間は業務をストップすることになるので、できるだけ短時間でバックアップを終えたい。さらに、データの書き込み頻度が高いシステムは、当然頻繁なバックアップが要求される。バックアップのたびに時間がかかっていれば、業務をその都度止めざるを得ないので、システムの実用性が下がってしまう。
バックアップのためだけでなく、速いディスクを置くことにこしたことはない。読み書きともにできるだけ速くないと、ユーザが「このシステムは重いなぁ」と管理者に文句をつけてくる。
今回は「できるだけ安定して短時間でバックアップを終える」という目的のためには7200rpmでしかもRAID1では運用に耐えないと判断し、XserveRAIDを導入することにした。初代のXserveではハードウェアRAIDを組めないというのも導入のための理由のひとつだ。(現在のXserveG5は、ハードウェアRAID対応となっている)

当初の構成

  • Xserve(1GHz PowerPC G4)
    HDD(7200rpm 60GBx2 Mirroring)+ メモリ1.5GB
  • バックアップ時間:3分程度
  • FileMaker Server5.5 v2
  • データベース数:69
  • フォルダ数:3(更新頻度とファイルサイズによってシステムを3分割)
  • ファイル合計サイズ:約1GB

XServe RAIDの構築


250GB ディスク7枚(4枚/3枚の2ボリュームに分割)という構成でXserveRAIDのセットアップを行う。
まず、最初の問題。
本体が重たい。なんせ重たい。男性2人がかりでようやく持ち上がるくらい。(みなさま、腰には気をつけよう。)
Fiber Channelの取り付け、1Uラックにどうにか取り付け、と物理的な組み立てを終え(このへんは説明書に詳しく書いてある。ネジの本数や形状に疑問が残るが、まあ、見ればどこにどれをさせばよいかだいたいわかる)
さて、肝心の設定について。これがまた説明書には大事なことに限って記載がなかったりするので困り者である。XserveRAIDを使う人は、必ずAppleサポートに入るべき。高いと思っても、それだけの価値はある。
さて、いよいよ、とRAID Admin Toolを起動してみても、どうもXserveRAIDが認識されていないようである。困ったものだ。すかさずサポートに電話で問い合わせてみると、デフォルトでDHCPサーバを参照する設定になっているようで、DHCPがない環境で設定をするのはちょいと面倒なようである。(ドキュメントにはそんなこと書いてない、、)

RAIDの状況がひとめでわかるAdmin Tool のはずが、、うーん?


最初に決められたIPアドレスを入力して認識させてから、設定することになる。
いったんRAID Admin Toolで認識した時点で「DHCPサーバの参照」機能をオフにしておく。
その後はディスクを選択してアレイの構築を行うのだが、なんせ250GBのディスク7枚なので、アレイの構築にどのくらいかかるのか見当がつかない。
サポートも「半日くらいじゃないですか?」というので、夕方「ならば明朝には終わっているはず」と翌朝わくわくしながら画面を見ると、、、終わってない、、半分も、、。
結局この要領で(250GBx3+250GBx4)1日半かかった。みなさま、構築時には時間に余裕を持とう。

RAIDの効果(ディスクスピードの必要性)


FileMakerServerでホストするデータベース自体をRAIDに入れてしまったので、アクセス速度が上がり、クライアントからアクセスした場合に、MacOSXでよく見る『虹色のマル」(カーソル)がぐるぐる回ることがほとんどなくなった。これでまずユーザのストレスがかなり解消された。これまでは「遅いんですけど」とユーザに詰め寄られてもなす術がなかった管理者も、これでひと安心。
バックアップのスピードは毎回30秒程度、と安定して下がった。(6分の1ですむようになったというのはすごいことだ)
バックアップ時の停止時間が 30秒程度だと、ユーザには「あ、11時だからバックアップだ」などと納得してもらってその間、他の作業をしてもらっていればすむ程度だ。3分止まるとさすがに次の受付が迫ってきたり、それなりに滞ってしまうところだったので、これは大きい。
また、 メンテナンス時のデータの入れ替えも一瞬である。これは非常にらくちん。
ヤノ電子から出ているTRUSTYなどのRAID製品でも同様の効果が期待できるだろう。多少高い買い物だが、これで解消されるストレスや、改善される業務のことを考えると、費用対効果はかなりのものであるといえるだろう。

[2004/11/15]
[有限会社ジェネコム 村上ゆりか]

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